研究課題
少数例のALS患者の血液検体を用いて解析を行い、運動神経軸索興奮特性の指標のうち、予後と関連すると報告されているもの(Strength-Duration Time Constantおよびrecovery cycle中のsupernormality)と有意な相関を示す小分子、及びそれらの指標の高値群と低値群との間に有意な差を示すものを複数種類同定した。その中にはこれまでの既報でALS患者群で優位に変化(上昇あるいは減少)を示すことが報告されているものや、いくつも提唱されているALSの病態仮説のうちのあるものの中で重要な役割を果たしているものなどが複数含まれていた。運動神経軸索興奮特性検査が何故予後と関係するのかその機序は不明であるが、その分子病態的バックグラウンド解明につながり得る結果であると考えられた。また検証のための検体収集を行い、検証群について解析を行った。現在結果の解析を行っている。またこれまでの研究成果について発表を行った。
2: おおむね順調に進展している
上記の様に少数例でのパイロットスタディーで有望な結果が得られている。またその検証群の検体収集を完了し、この群での解析を行い現在結果をまとめており、発表を準備中である。
少数例でのパイロットスタディーで得られた結果の検証群の解析を行い現在結果をまとめており、発表を準備中である。さらに筋萎縮性側索硬化症の新たな治療点の開発を目指して研究を行っていく。
現在解析を行った結果を取りまとめており、必要に応じ追加解析を行う。また発表を準備中である。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
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