研究課題
基盤研究(C)
ALS患者に運動神経の軸索興奮性特性測定を行い、同時に体液における小分子発現の網羅的発現解析を行った。ALSの予後と関連するとされる興奮性指標に着目し、患者群をその高値群と低値群の2群に分け、その2群間で発現の差を示す小分子を探索した。その結果、2群間で有意な差を示すものが複数検出された。データベースを用いて解析を行い、特にグルタミン酸過剰による神経異常興奮と関連するものとの関連を検討した。
臨床神経生理学
これまでもALSにおける有力な病態仮説であったグルタミン酸興奮毒性仮説を説明し得る結果が得られた。またALSにおける新規治療法開発における有力なサロゲートマーカーとなる可能性が示唆され、今後の治療法開発に役立つ可能性が示された。