研究課題
我々は、マウスの褐色脂肪と白色脂肪のゲノム上の転写制御領域であるオープンクロマチン領域をFAIRE-seqで網羅的に解析し、褐色脂肪特異的な転写制御領域に、転写因子NFIAの結合モチーフが濃縮していることを見出し、細胞への遺伝子導入やノックダウン、ChIP-seqやRNA-seqなどのゲノムワイドなエピゲノム・トランスクリプトーム解析、全身NFIA欠損マウスやヒトの褐色脂肪細胞の解析から、NFIAが褐色脂肪の遺伝子プログラムを制御する重要な因子の一つであることを示した。NFIA欠損マウスは生後数日で死亡するため、成体や全身の全身の糖・脂質・エネルギー代謝におけるNFIAの役割を検討するために、組織特異的コンディショナルノックアウトマウスやトランスジェニックマウスなどの遺伝子改変動物の解析が必要である。これらの遺伝子改変動物の作成および掛け合わせを順次進行させ当初の予定通り目的の個体がえられ、全身の問う・脂質・エネルギー代謝また、組織や単離細胞についての解析を進めた。またNFIA複合体解析により得られたNFIAの作用を担う候補因子の役割を検討した。
2: おおむね順調に進展している
当初の研究計画におおむね基づいて研究が進行し、進捗が得られた。
当初の研究計画に基づいて、2019年度も引き続き研究を進める。
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糖尿病最新の治療2019-2021
巻: . ページ: 44-47
糖尿病学2018
巻: . ページ: .