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2019 年度 研究成果報告書

糖代謝を悪化させる腸内細菌由来代謝産物の特定とそのメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09821
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 代謝学
研究機関富山大学

研究代表者

藤坂 志帆  富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (30512082)

研究分担者 戸辺 一之  富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (30251242)
薄井 勲  獨協医科大学, 医学部, 教授 (50377272)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードインスリン抵抗性 / 腸内細菌
研究成果の概要

食事や抗菌薬で腸内細菌叢を変化させたときの血中代謝産物を網羅的に解析し、インスリン抵抗性と相関のある代謝産物を見出し報告した(Fujisaka et al. Cell Reports. 22: 3072-3086, 2018)。肥満や便秘の治療に用いられる漢方薬、防風通聖散を高脂肪食負荷マウスに投与すると糖代謝が改善することを見出した。そのメカニズムとして、防風通聖散が腸内細菌叢を変化させ、腸管のバリア機能を回復させてインスリン抵抗性を改善することを明らかにし報告した(Fujisaka et al. Sci. Rep. 10: 5544, 2020)。

自由記述の分野

糖代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満やメタボリック症候群の人口は近年世界的に増加しており、その合併症を引き起こすインスリン抵抗性の病態を克服することは喫緊の課題である。本研究を通じ、腸内細菌叢が血中の代謝産物の量に大きな影響を及ぼし、それがインスリン抵抗性の病態に大きく関与することを見出した。また、漢方薬である防風通聖散が、腸内細菌叢を変化させることでインスリン抵抗性の病態を改善しうる多面的作用があることを見出した。インスリン抵抗性を制御する上での腸内細菌叢の新たな役割を明らかにできたと考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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