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2018 年度 研究成果報告書

動物脂肪依存の脳内分子機構と米ぬか由来機能成分γオリザノールの治療的意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09839
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 代謝学
研究機関琉球大学

研究代表者

益崎 裕章  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00291899)

研究分担者 高山 千利  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60197217)
筒井 正人  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70309962)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード肥満症 / 糖尿病 / 食行動変容 / 動物性脂肪依存 / 脳内報酬系 / 玄米 / γ-オリザノール / エピゲノム
研究成果の概要

玄米機能成分、γ-オリザノールによるゲノム修飾作用の分子機序を解析した結果、γ-オリザノールがエピゲノム制御酵素である1型DNAメチルトランスフェラーゼの競合的阻害効果を有し、動物性脂肪食の長期間摂取によって亢進する脳内報酬系神経核(線条体)の2型ドパミン受容体遺伝子プロモーター領域のDNAメチル化を有意に減少させ、動物性脂肪に対する嗜好性を軽減する行動変容をもたらす効果を分子レベルで明らかにした。この効果は骨髄異形成症候群に対して臨床応用されているDNAメチル基転移酵素阻害剤5-aza-デシタビンの効果に匹敵するものであり、γ-オリザノールによる脳内報酬系のゲノム修飾作用が明らかになった。

自由記述の分野

内分泌代謝学 分子栄養学 脳科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

人類が長く食し、長期の安全性が担保されている天然食品に含有される機能成分を糖尿病や肥満症の予防・改善に活用する試み、特に脳機能の改善を目指す枠組みにおいては、長期の安全性と多機能性のバランスの良さを含め、化学合成された医薬では達成できない数々のアドバンテージを有している。本研究により、γ-オリザノールが担う動物脂肪依存改善の中枢制御と包括的代謝改善の新規メカニズムが明らかになったことにより、未だ決定打を欠く肥満症や2型糖尿病などの生活習慣病の改善・予防に貢献できる、まったく新しい医学的アプローチが可能となり、その学術的・臨床的意義は極めて大きい。

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公開日: 2020-03-30  

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