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2019 年度 研究成果報告書

1型糖尿病におけるテーラーメイド制御性T細胞誘導法の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09854
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 代謝学
研究機関富山大学 (2019)
国立研究開発法人国立国際医療研究センター (2017-2018)

研究代表者

中條 大輔  富山大学, 学術研究部医学系, 特命教授 (30640528)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード1型糖尿病 / 自己免疫 / T細胞
研究成果の概要

1型糖尿病の3病型(急性発症・劇症・緩徐進行性)における膵島特異的T細胞を網羅的に解析することで各病型における細胞性免疫の関与を明らかにし、その反応を制御する制御性T細胞誘導法を探索することを目的とした。急性発症1型糖尿病(AT1D)群における膵島特異的Th1発現や劇症1型糖尿病(FT1D)群におけるTr1反応の欠落などの知見が得られ、FT1D群では膵島特異的CD8陽性T細胞が著明に活性化していた。これら病型別の基盤データを元に、患者の単球より樹立した樹状細胞を責任抗原で教育し、同患者由来のCD4陽性T細胞と共培養することで制御性T細胞の誘導が可能かを試みるアッセイを構築し、解析を実施した。

自由記述の分野

糖尿病・代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

1型糖尿病は自己免疫による膵島細胞(インスリン分泌細胞)の破壊よって発症する疾患であるが、原因不明な点が多い。本研究では、1型糖尿病の各タイプ(急性発症型、緩徐進行型、劇症型)では自己免疫反応が異なり、急性発症型や劇症型では膵島細胞の破壊に関与する病原性の免疫反応が強いことを発見した。また劇症型では自己免疫を制御するブレーキの働きが弱っていることも判明した。この研究データをもとに1型糖尿病の発症に関わる自己免疫反応を抑えることが可能かどうかについて患者の血液を用いて研究を続けており、これが達成されれば自己免疫による膵島細胞の破壊を防ぐような新しい治療法の開発につながる可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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