1型糖尿病の3病型(急性発症・劇症・緩徐進行性)における膵島特異的T細胞を網羅的に解析することで各病型における細胞性免疫の関与を明らかにし、その反応を制御する制御性T細胞誘導法を探索することを目的とした。急性発症1型糖尿病(AT1D)群における膵島特異的Th1発現や劇症1型糖尿病(FT1D)群におけるTr1反応の欠落などの知見が得られ、FT1D群では膵島特異的CD8陽性T細胞が著明に活性化していた。これら病型別の基盤データを元に、患者の単球より樹立した樹状細胞を責任抗原で教育し、同患者由来のCD4陽性T細胞と共培養することで制御性T細胞の誘導が可能かを試みるアッセイを構築し、解析を実施した。
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