研究課題
基盤研究(C)
骨密度は骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収の活動の影響を受ける。破骨細胞と骨芽細胞の機能はホルモンなど細胞外の要因に強い影響を受ける。本研究は細胞外のpH(H+濃度)も重要な役割を担うと考えて行った。pH受容体ノックアウトマウスの骨髄より分化させた骨芽細胞または破骨細胞を用いて実験を行い、pH受容体OGR1ファミリーが発現することを確認すると共に、pH受容体が破骨細胞と骨芽細胞の一部の機能を調節しうる可能性が示された。
骨代謝
高齢化による運動機能障害は現代の日本が抱える大きな問題である。慢性疾患による局所的な炎症などを原因とした細胞外酸性化を感知するpH受容体と骨代謝の関係について検討を行った本研究は、将来的には骨粗しょう症などの治療につながることが期待される。