研究課題/領域番号 |
17K09863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
石井 規夫 熊本大学, 病院, 特任助教 (10599111)
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研究分担者 |
瀬ノ口 隆文 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (00530320)
近藤 龍也 熊本大学, 病院, 講師 (70398204)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 動脈硬化症 / マクロファージ / 細胞周期 |
研究成果の概要 |
動脈硬化モデルマウスの動脈硬化巣の増殖マクロファージではユビキチンリガーゼSkp2発現が増加していることが観察された。またマクロファージにおいて増殖刺激によりSkp2発現の増加を認める一方で、AMPK刺激による増殖抑制状態のマクロファージではユビキチン化低下に伴うp27kip発現量の増加を認めた。p27kipはマクロファージでは元々の発現が弱く増殖刺激での変化は観察されなかったがAMPK活性誘導による増殖抑制によりその発現が増加した。AMPK刺激はSkp2によるp27kipユビキチン化低下に伴うp27kip発現量の増加を認め、最終的に細胞周期G1 arrestを誘導している可能性が示された。
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自由記述の分野 |
内科系臨床医学 脂質代謝異常 動脈硬化症
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化における巣増殖マクロファージではユビキチンリガーゼSkp2発現が増加しており、AMPK刺激による増殖抑制は、Skp2によるp27kipユビキチン化低下に伴うp27kip発現増加を認め、最終的に細胞周期G1 arrestを誘導する可能性が示された。今回の研究を通じて動脈硬化症の発症・進展においてマクロファージのAMPK、Skp2およびp27kipが重要な役割を担っていることを明らかにした。マクロファージ増殖阻害を介して動脈硬化症の発症・進展を抑制するという新たな治療法の確立においてAMPK、Skp2およびp27kipが有力な分子標的となり得ることが証明された。
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