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2020 年度 研究成果報告書

グルタミン代謝を介した多臓器連関によるエネルギー代謝恒常性維持機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09875
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 内分泌学
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 佐和子  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60400892)

研究分担者 田中 知明  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (50447299)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード細胞内代謝 / グルタミン代謝 / 行動異常 / 糖尿病
研究成果の概要

グルタミン代謝の鍵分子GLS2は肥満・糖尿病および癌の共通の分子基盤として重要であることがわかってきた。しかしその詳細な分子メカニズムや臓器連関については明らかとなっていない。我々はGls2ノックアウトマウスで呼吸代謝測定用マウス摂食・運動量測定装置を用いてエネルギー摂取・消費バランスの評価、行動精神運動障害を解析した。その結果、Gls2ノックアウトマウスでは、wild typeに比較して、夜間の摂餌量は変化ないが日中の摂餌量が有意に多く、運動量が増加していた。更にGLSノックアウトマウスでは高脂肪食負荷で膵臓におけるインスリン・グルカゴン分泌の破綻を呈し明らかな糖尿病を発症した。

自由記述の分野

内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

グルタミン代謝は糖代謝・脂質代謝・アミノ酸代謝とクロストークする重要な細胞内経路である。癌細胞においては糖代謝と並んで著明に亢進することが広く知られており我々も癌との関連で研究を進めてきたが、代謝病態における役割は不明な点が多かった。本研究の結果によりGLS2を介したグルタミン代謝の破綻は高脂肪食負荷で肥満や糖尿病を発症することを明らかとし、その機序として行動異常・摂食異常、そして膵臓におけるインスリン・グルカゴン分泌異常が関与していることを見出した。これら結果は癌と生活習慣病の共通分子基盤の解明に大きく貢献すると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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