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2019 年度 研究成果報告書

ヒトiPS細胞を用いた2型糖尿病感受性遺伝子による糖尿病発症機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09882
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 内分泌学
研究機関神戸大学

研究代表者

淺原 俊一郎  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (00570342)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードヒトiPS細胞 / 糖尿病 / 膵β細胞
研究成果の概要

日本人2型糖尿病原因遺伝子としてKCNQ1やEIF2AK4が同定された。我々の研究室ではこれまでにマウスを用いた解析により、Kcnq1遺伝子領域のインプリンティング制御を行うnon-coding RNAであるKcnq1ot1 の発現低下が膵β細胞量の減少を引き起こすことを明らかにした。膵β細胞不全の機序をヒトの細胞で確認すべく、我々はヒトiPS細胞を用いて2型糖尿病原因遺伝子の変異が糖尿病発症を引き起こす機序を解析した。その結果、2種類の細胞株において膵内分泌細胞までの分化が確認でき、SNPを有する細胞株においてKCNQ1OT1の発現が低下していることを確認した。

自由記述の分野

糖尿病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究により、KCNQ1遺伝子において2型糖尿病発症のリスク因子となるSNPはKcnq1ot1発現低下に影響している可能性が考えられた。我々のこれまでの研究成果より、膵β細胞におけるp57発現増加が膵β細胞不全を介して2型糖尿病発症に繋がっていることがヒト細胞においても証明された。この結果、KCNQ1遺伝子のリスクアリルとなるSNPは2型糖尿病発症の予測因子として重要であり、将来的に検査項目の一つとなることが期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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