研究課題
1.CALN1を介したアルドステロン合成機構(In vitro解析)アルドステロン産生腺腫(APA)の原因遺伝子であるKCNJ5変異をレンチウイルスプラスミドのpLX303-KCNJ5-T158Aを,HEK293を用いてレンチウイルスを作製し,副腎皮質癌細胞株(HAC15)に導入し,APAモデル細胞株(KCNJ5-HAC15)を作製した.この細胞株でCALN1発現量は,コントロールに比較し,1.3倍に有意に増加していた (P <0.05).さらに,KCNJ5-HAC15にレンチウイルスを用いて,CALN1発現量を抑制した細胞株(KCNJ5-shCALN1)を作製した.KCNJ5-shCALN1において,KCNJ5変異により上昇したアルドステロン合成は,コントロール細胞と同程度にまで完全に抑制され(P<0.01),さらに,ER内Ca2+もコントロール細胞と同程度にまで抑制された.HAC15にCALN1を抑制させたshCALN1-HAC15を作製した.shCALN1-HAC15とそのコントロールであるHAC15に,アルドステロン合成を促進するアンギオテンシンIIを投与したところ,shCALN1-HAC15ではアルドステロン合成が有意に抑制された.2.食塩摂取抑制下ラットにおけるCALN1発現とアルドステロン合成(In vivo解析)Dahl食塩感受性ラットを低濃度食塩群(0.2% Na+)または通常食群の2群に分けて,23日間飼育した.低濃度食塩で飼育したラットの副腎皮質球状帯は肥厚しており,CYP11B2発現やCALN1発現量は著明に増加していた.また,通常食で飼育したラットでは,CYP11B2発現は軽度であり,CALN1発現はみられなかった.
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