バセドウ病(GD)の詳細な発症機構は未解明である。また、新規治療法の開発が望まれている。我々は、ヒトTSH受容体(TSHR)AA78-94がエピトープであることを報告した。 本研究の結果1)胸腺やHLA分子の役割と甲状腺自己抗原に着目し、GD、橋本病、免疫チェックポイント阻害剤による甲状腺障害および内分泌障害における様々な抗原や疾患感受性HLAが明らかとなった。2)変異TSHRペプチド数種類を作成して、改良型GD病モデルHLA-DR3TGマウスに接種し、投与間隔、経路並びに溶媒を検討した結果、37mを投与した際に治療効果を認め抗原特異的免疫制御による治療が期待される。
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