研究課題/領域番号 |
17K09889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 九州保健福祉大学 (2019-2020) 自治医科大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
木村 博昭 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (70593622)
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研究分担者 |
高橋 将文 自治医科大学, 医学部, 教授 (40296108)
渡邊 幸子 自治医科大学, 医学部, 助教 (80770619)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 免疫プロテアソーム / 糖代謝 / 脂肪細胞分化 / マクロファージ / LMP7 |
研究成果の概要 |
免疫プロテアソームは、免疫において重要な役割を担う分子で、主に免疫細胞に多く発現しているが、実は多様な細胞に発現しており、糖・脂質代謝調節にも役割があることを見出し、その役割について解明を試みた。酵素サブユニットのLMP7発現キメラマウスの利用により、耐糖能とインスリン感受性には、組織細胞のLMP7の欠損が重要で、どちらも改善することがわかった。特に、脂肪組織でのインスリン感受性が良かった。脂肪細胞の分化について検討したところ、LMP7の欠損や、阻害剤による抑制により、分化が抑制され、分化初期にPPAR-gやC/EBPaの発現が抑制されることによって、分化が抑制されることがわかった。
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自由記述の分野 |
免疫学・内分泌学・薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、免疫プロテアソームの役割について研究を進めている。研究者の多くは、 血球・免疫細胞における役割に着目しており、組織細胞におけるその役割についてはほとんど解明されていない。したがって、本研究において、組織細胞における免疫プロテアソームの役割を解明することは、免疫プロテアソームの新規の役割を見出すという点において、学術的に意義があると言える。また、我が国では高齢化が進み、生活習慣病である糖尿病の患者数も多く、血糖値をコントロールする新規の糖尿病治療薬が、本研究を基に開発されれば、本研究は社会的に意義があると言える。
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