研究課題
Nuclear factor of activated T-cell cytoplasmic 1 (NFATc1)は、破骨細胞の分化に必須なサイトカインであるRANKLによって誘導される破骨細胞分化制御のマスターレギュレーターである。Tandem affinity purificationを用いてNFATc1とその複合体蛋白を抽出しLC-MS/MS解析を用いて、会合分子として新規のエピゲノム制御分子群やクロマチン制御分子群に加えて、Wolf-Hirschhorn syndrome candidate 1 (WHSC1)を同定した。WHSC1はヒストンH3-K36のメチル化トランスフェラーゼでありヒトの変異では軟骨や骨異常が認められる。よってNFATc1はWHSC1を介して骨代謝制御を担っている可能性があり、CRISPR/Cas9システムを用いてWHSC1とRANKLノックアウト細胞を作成したところ、いずれもRANKL依存的破骨細胞分化誘導時に分化関連遺伝子の発現が抑制された。加えてWHSC1とRANKLは相互に転写抑制していた。本研究により、破骨細胞の複雑な分化過程における様々な上流シグナルに応じたRANKL-NFATc1-WHSC1の転写因子複合体形成を介した破骨細胞分化制御システムの一つが明らかとなった。
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