研究課題/領域番号 |
17K09892
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
龍野 一郎 東邦大学, 医学部, 教授 (80282490)
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研究分担者 |
小出 尚史 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30507223)
鈴木 佐和子 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60400892)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 骨リモデリング / 破骨 / 分化 / 遺伝子 / ゲノム / 発現制御 / エピゲノム |
研究成果の概要 |
NFATc1は破骨細胞分化に必須であるRANKLによって誘導される。LC-MS/MS解析を用いて、NFATc1会合分子として新規エピゲノム/クロマチン制御分子群やWHSC1を同定した。WHSC1はヒストンH3-K36のメチル化トランスフェラーゼでありヒト変異では軟骨や骨異常が認められる。CRISPR/Cas9システムで作成したWHSC1とRANKLノックアウト細胞ではRANKL依存的に破骨分化関連遺伝子発現が抑制され、WHSC1とRANKLは相互に転写抑制していた。本研究でRANKL-NFATc1-WHSC1の転写因子複合体形成を介した破骨細胞分化制御システムの一つが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
内分泌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨粗鬆症治療において様々な治療薬の選択が可能となってきたが、骨吸収抑制を主体とした薬剤は、特に骨形成まで抑制してしまう問題もあり、破骨細胞による骨芽細胞機能維持機能を保持しながら過剰な骨吸収を抑制することのできる薬剤開発が望まれる。本研究でRANKL 依存的骨ネットワーク制御における特定のシグナルをモジュレートする新たな制御機構を解明することが出来た。更に破骨細胞内で発現時期や機能の異なる遺伝子の発現調節を行うメカニズムとしてNFATc1を中心とするepigenetic mechanisms を明らかとし骨エピジェネティクス制御の解明に役立つと共に、創薬基盤の開発に繋がることが期待される。
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