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2017 年度 実施状況報告書

転写制御因子Zeb1/δEF1の下垂体形成過程における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K09896
研究機関愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所

研究代表者

東 雄二郎  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 客員研究者 (30181069)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード下垂体形成 / ノックアウトマウス / 下垂体後葉 / 転写制御因子
研究実績の概要

申請者らは、最近δEF1 遺伝子を組織特異的、あるいは時期特異的に欠損させることが出来るδEF1 flox マウスの作製に成功した。このfloxマウスと、Six3-cre(間脳の漏斗、その後の下垂体後葉組織でcre を発現する)あるいはPitx1-cre(ラトケ嚢、その後の下垂体前葉組織でcre を発現する)と交配することにより、δEF1 の後葉あるいは前葉特異的なcKO を行う事が可能である。そこで、これらの下垂体における表現型と、単純なコンベンショナルなδEF1 KO の表現型を比較検討することから開始した。まずfloxマウスとSix3-creマウスを交配し、flox/flox;Six3-creの遺伝子型を持つ胎仔の下垂体形成を、通常のH.E.染色を用いて観察した。現在までの予試験的結果では、コンベンショナルなノックアウトマウスに見られた表現型は観察されていないが、胎仔数のサンプル数(n)を増やして観察する必要がある。Pitx1-creマウスはまだ入手することが出来ておらず、検討は今後である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度より現研究所の客員研究員となったために、研究に従事する時間数も減り、結果としてあまり進んでいない状況である。今後はさらなる時間の効率的な使い方を検討する必要がある。

今後の研究の推進方策

実質的な研究時間は減少しているが、研究計画は当初の予定通り、下記のように進めるつもりである。
1.δEF1 KO マウスに観察された下垂体後葉形成異常の形態学的解析をより詳細に行う。
2.下垂体後葉の表現型が胎生期のどの時期から見られるのか、発生段階(胎生10、12、14、16、18 日)を追って詳細な観察をH.E.染色等を用いて行う。
3.後葉でのpituicyte の増殖が正常におこっているのか、あるいは逆に細胞死が高くなっているのか、BrdU の取り込みや細胞死のマーカー等で染色を行い検討する。
4.胎生18 日の段階で、視床下部の室傍核と視索上核は正常に形成され、それらの軸索投射も正常に起こっているのか、バソプレッシンやオキシトシンの発現を、免疫染色やRNA in situ hybridization 等を用いて解析する。

次年度使用額が生じた理由

実質的な研究の時間が少なくなったことにもよるが、飼育するマウスの頭数をなるべく抑えた形で維持したことが、マウス飼育用の飼料代や諸雑費の経費が予想より低かったと思われる。しかし翌年度は標的遺伝子の解析にマイクロアレイ解析(外部発注)などを使用する計画であり、翌年分を合わせた研究費においても不足する可能性もあると考える。なるべく効率の良い使用を心掛ける必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 63.zeb1 flox マウスの作製とそのzeb1およびzeb2 double floxマウスを用いたマウス発生過程におけるZEB転写制御因子ファミリーの機能解析2017

    • 著者名/発表者名
      東雄二郎、高木豪、水谷友香、浅井真人
    • 学会等名
      第40回日本分子生物学会年会

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公開日: 2021-01-27  

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