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2019 年度 研究成果報告書

iPS細胞由来巨核球細胞および疾患特異的M蛋白を用いたPOEMS症候群の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09901
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関千葉大学

研究代表者

武内 正博  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50466702)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード巨核球の機能解析 / POEMS症候群 / アナグレリド
研究成果の概要

アナグレリドがPOEMS症候群のVEGFを抑制するという報告があるため巨核球細胞株のimMKCLとアナグレリドの関係を中心に検討を行った。アナグレリドによる血小板産生抑制および巨核球の成熟抑制作用を再現することに成功した。その後、アポトーシスの有無、細胞周期の解析やRNA sequenceを行い、巨核球のapoptosisは誘導せずに細胞周期を制御していること、また、複数の遺伝子の発現を制御して血小板産生を抑制していることを明らかにすることが出来た。POEMS症候群に関連した遺伝子の一つであるVEGFの発現に関してはアナグレリドの投与前後で変化を認めなかった。

自由記述の分野

血液学

研究成果の学術的意義や社会的意義

iPS細胞由来巨核球細胞を用いて、作用機序の明らかでなかったアナグレリドの作用機序の一端を明らかにすることが出来た。これは将来、本態性血小板血症の治療薬の開発につながっていく可能性がある。また、本研究により、これまで単離が困難で研究が進みにくかった巨核球に関する研究を行う際にiPS細胞由来巨核球細胞を用いることで、より詳細な解析が行えることを明らかにすることが出来た。今後、巨核球が病態に関与していることが想定されているPOEMS症候群を始めとする疾患の研究に寄与することが出来るものと考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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