研究課題/領域番号 |
17K09902
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松下 正 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (30314008)
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研究分担者 |
鈴木 伸明 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (70637686)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | von Willebrand因子 / DDAVP / Weibel-Palade body / Factor VIII / HUVEC / BOEC / ECFC |
研究成果の概要 |
本研究では、VWD患者末梢血から単離した血管内皮前駆細胞(EPCs)を培養して得た患者に直接由来する血管内皮細胞(Endothelial Colony forming cells (ECFC))を用い、免疫蛍光染色法やELISA法を駆使してDominant遺伝子変異によるVWF発現の影響を免疫蛍光染色法やELISA法等で遺伝子変異によるVWF発現の影響を精査して分子病態的に解明した。ついでECFCにおけるDDAVP刺激によるVWDの放出がおこるが本研究では刺激後の細胞学的なVWFの輸送・分泌状況を観察し、患者ごとに異なるDDAVPに対する反応性の差の細胞学的背景を同定することが可能になった。
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自由記述の分野 |
血液内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
von Willebrand病(VWD)の疾患頻度は血友病に次ぐとされているが、正しく診断されていない症例が多数存在する可能性が高い。また本症は優性遺伝形式を取るが、どのようなdominant-negative mechanismでVWFのmutationが疾患をもたらすのか、細胞遺伝学的に明らかになっていない。本研究により従来のTransfectionによる発現検討より生理的な優性遺伝形式を取るVWDにおけるDominant-negativeな細胞学的な機構を詳細に検討を行うことができた。今回得られたDDAVPの最適な分泌刺激方法により新たなVWD治療の基盤モデルとなることが期待された。
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