CircRNAは環状のnon coding RNAであり、miRNAを相補配列に吸着して発現異常をおこさせる。我々は、腫瘍細胞維持に必要ないくつかのcircRNA候補を同定しその下流miRNAの変化を検討しB細胞リンパ腫で発現が低下するcircRNAとして、circ-MTO1を同定した。circ-MTO1はがん遺伝子であるmiR-17、miR-20を吸着する。したがって同circRNAの発現低下は、miR-17、miR-20の異常な発現上昇を引き起こすそして、miR-17、20の発現上昇の伴い、その標的蛋白であるがん抑制遺伝子PTENの発現が低下することが推測された。
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