研究課題/領域番号 |
17K09923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
片山 直之 三重大学, 医学系研究科, 教授 (20185812)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 血液内科学 / 造血器腫瘍 / 急性骨髄性白血病 / 白血病幹細胞 / CD25 / 造血幹細胞 / B1細胞 |
研究成果の概要 |
免疫不全マウスへの異種移植系とin vitro培養系を用いて、CD25+急性骨髄性白血病においては白血病幹細胞分画のCD25の発現は変動することを明らかにし、CD25はCD25+急性骨髄性白血病の分子標的とはなり難いことが示した。成人B1細胞の起源を検討した。造血幹細胞に遺伝子異常を認めるが、その造血幹細胞が多分化能を保持している後天的疾患である発作性夜間血色素尿症と慢性骨髄性白血病の症例の末梢血液細胞を解析することで、成人造血幹細胞がB1細胞を産生していることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
医歯薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
造血器悪性腫瘍の中でがん幹細胞の存在が明白である急性骨髄性白血病(AML)に対する白血病幹細胞に対する分子標的療法の開発は、AMLの治療成績の改善に必須である。そのような状況の中では、標的分子の同定が必要とされ、その同定には緻密な検討が要求される。今回の研究成果は最適な分子の同定を再認識させる意義のあるものである。ヒトB1細胞の機能は不明な点も多い。この細胞の生物学的特性を明らかにしていくことで、様々な免疫反応や自己免疫疾患のメカニズムを検討していくことは、疾患の病態解明や治療法の開発に有用な情報を提供するものである。
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