FOXP3は、成人T 細胞白血病 (adult T-cell leukemia: ATL)の多くで 発現するが、その発現する機序は未解明である。ATLの一部では、TSDR脱メチル化がFOXP3の発現と関連していた。TSLC-1の発現に基づく表面抗原の解析により、CD3+CD4+TSLC-1+CD7-の細胞の多くがHTLV-1感染細胞であり、かつFOX3やCCR4などTregに一致する表現型を有していた。一方、免疫逃避に関わる治療標的としてCD58に着目し解析をした。CD58発現は、EZH2阻害薬で発現が回復しTやNK細胞のIFN-γ産生が促進されることが確認された。
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