研究課題/領域番号 |
17K09949
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
俵 功 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (80378380)
|
研究分担者 |
池田 裕明 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40374673)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 造血細胞移植 / 移植後腫瘍再発 / ドナーリンパ球輸注 / 腫瘍特異的リンパ球 / 移植片対宿主病 |
研究成果の概要 |
本研究ではマウスを用いて、主要組織適合複合体(MHC)一致および不一致同種造血細胞移植後腫瘍再発モデルを作製し、腫瘍特異的ドナー由来リンパ球輸注(DLI))を、移植2週間後あるいは8週間後に実施した。腫瘍特異的DLIによりすべての条件で抗腫瘍効果が確認され、移植2週間後のDLIでは両モデルにおいて移植片対宿主病(GVHD)の増悪が認められた。また移植8週間後のDLIでは、MHC一致モデルのみGVHDの増悪が認められた。
|
自由記述の分野 |
血液内科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、同種造血細胞移植における臨床的課題である移植後腫瘍再発に対して、腫瘍特異的遺伝子改変ドナーリンパ球輸注療法(DLI)を実施することを念頭においた、前臨床研究である。研究成果は、腫瘍特異的DLIを実施する際に懸念されるGVHDへの影響が、レシピエントの状態、MHC適合度によって異なること示しており、より効果的で安全な腫瘍特異的DLIの臨床開発において、重要な基礎データになると考えられる。
|