健常人から採取した末梢血単核球からZOLとIMiDs、HMB-PPとIMiDsを用いて体外で大量のγδT細胞が誘導可能で、ZOLとIL-2を用いた手法よりも効率的であった。IMiDsを用いて誘導したγδT細胞は細胞内IFN-γ濃度が高いTh1様であり、DNAM-1、NKG2D、LFA-1などが高発現していた。Th1様γδT細胞は、腫瘍前駆細胞にも細胞傷害をもたらし、動物モデルでも腫瘍形成抑制効果を認めた。新規抗骨髄腫薬を用いた検討では、Pim阻害薬(SMI-16a)が骨髄腫細胞のHSPの発現を誘導し、SMI-16aで前処理をした骨髄腫細胞とγδT細胞との併用では抗骨髄腫活性の増強作用を認めた。
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