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2019 年度 研究成果報告書

新規抗骨髄腫薬を用いたTh1様γδT細胞の誘導法とその抗骨髄腫活性の増強法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09956
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関徳島大学

研究代表者

三木 浩和  徳島大学, 病院, 講師 (50511333)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードγδT細胞 / 多発性骨髄腫 / 免疫調節薬
研究成果の概要

健常人から採取した末梢血単核球からZOLとIMiDs、HMB-PPとIMiDsを用いて体外で大量のγδT細胞が誘導可能で、ZOLとIL-2を用いた手法よりも効率的であった。IMiDsを用いて誘導したγδT細胞は細胞内IFN-γ濃度が高いTh1様であり、DNAM-1、NKG2D、LFA-1などが高発現していた。Th1様γδT細胞は、腫瘍前駆細胞にも細胞傷害をもたらし、動物モデルでも腫瘍形成抑制効果を認めた。新規抗骨髄腫薬を用いた検討では、Pim阻害薬(SMI-16a)が骨髄腫細胞のHSPの発現を誘導し、SMI-16aで前処理をした骨髄腫細胞とγδT細胞との併用では抗骨髄腫活性の増強作用を認めた。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、Th1機能を増強させた抗腫瘍活性のより強いγδT細胞を体外で大量に誘導するため合成IPPによるγδTCRの直接刺激と免疫腑活作用を有する抗骨髄腫薬(IMiDs)という新規の併用法を用いる点、誘導したTh1様γδT細胞の抗腫瘍効果を高まるためにADCC活性を惹起する新規抗骨髄腫薬を用いる点、γδT細胞を腫瘍残存部で活性化させ残存腫瘍細胞を駆逐しようとする点に独創性を有している。免疫調節薬を用い癌前駆細胞や癌幹細胞のγδT細胞への感受性を高める試みはこれまでになく、これらの研究により得られる成果は、悪性腫瘍全般に応用可能な新規免疫療法として発展することが期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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