レナリドミドは、plasmacytoid dendritic cells (DCs)からのIFN-α生産を維持増強し、一方、myeloid DCsに対して、Th1応答を抑えTh2応答へシフトさせ、液性免疫・アレルギー応答の増強を惹起する能力が示された。すなわち、IMiDsは、樹状細胞関連免疫応答を増強することで免疫の賦活化に寄与する。多発性骨髄腫は免疫不全が特徴であり、その免疫不全が予後に関与するが、我々の結果は、IMiDsの有する免疫賦活能の新たなターゲット細胞を同定したとともに骨髄腫治療でIMiDsが有用であるその機序の一端を解明出来たと言える。
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