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2019 年度 実績報告書

SLEの病態形成における濾胞ヘルパーT細胞分化誘導因子Ascl2の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K09969
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 浩太郎  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (90554634)

研究分担者 中島 裕史  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードSLE / 濾胞ヘルパーT細胞
研究実績の概要

近年、抗原刺激時の抗体産生に重要な役割を果たしている濾胞ヘルパーT細胞(Tfh細胞)が全身性エリテマトーデス(SLE)の発症に深く関与していることが報告された。本研究者はこれまでに、basic-helix-loop-helix転写因子群のひとつであるAchaete-scute homologue 2 (Ascl2)がatypical IkappaBファミリーであるInhibitor kappaBNS (IkBNS)の発現誘導を介してTfh細胞分化に重要な役割を果たしていることを見出している(J Allergy Clin Immunol. 掲載決定済み 2016)が、SLE発症におけるCD4陽性T細胞に発現するAscl2の役割は依然不明である。本申請研究では、CD4陽性T細胞に発現するAscl2によるSLE発症の分子メカニズムを明らかにし、Ascl2、或はその標的分子をターゲットとしたSLEの新規治療法開発に向けた基盤を確立することを目的とした。
ここまで、本研究者はCD4陽性T細胞特異的Ascl2欠損マウスを樹立し、このマウスを用いて、近年確立された新しいループスモデルマウスであるイミキモド誘導性ループスを惹起し、脾臓でのTfh細胞分化を確認した。実験としては、CD4-CreマウスにAscl2floxマウスを交配してCD4陽性T細胞特異的Ascl2欠損マウスを樹立し、このマウスとコントロールマウスの耳介に週3回イミキモドクリームを塗布してヒトループス様症状を惹起した。Tfh細胞はイミキモドクリーム塗布開始4週後のマウス脾臓採取し、フローサイトメトリーにより解析した。CXCR5陽性PD1陽性のCD4陽性T細胞をTfh細胞として解析したところ、CD4陽性T細胞特異的Ascl2欠損マウスでは、コントロールマウスに比してTfh細胞の分化が障害されていた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Matrix metalloproteinase-12 produced by Ly6Clow macrophages prolongs the survival after myocardial infarction by preventing neutrophil influx2019

    • 著者名/発表者名
      Kubota Akihiko、Suto Akira、Suzuki Kotaro、Kobayashi Yoshio、Nakajima Hiroshi
    • 雑誌名

      Journal of Molecular and Cellular Cardiology

      巻: 131 ページ: 41~52

    • DOI

      10.1016/j.yjmcc.2019.04.007

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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