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2019 年度 研究成果報告書

樹状細胞を標的とした全身性エリテマトーデス新規創薬研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09971
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
研究機関東京大学

研究代表者

庄田 宏文  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20529036)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード全身性エリテマトーデス / iPS細胞 / 遺伝子変異 / インターフェロン / PADI4 / 好中球
研究成果の概要

全身性エリテマトーデス(SLE)患者からiPS細胞株を樹立した。またiPS細胞を樹状細胞へ分化させ、I型インターフェロン(IFN)を過剰産生するSLE病態モデルを確立した。全エキソン解析より、SLEに関連した新規遺伝子変異を同定し、その機能解析をSLE-iPS細胞株を用いて行うことで、この遺伝子変異がSLEにおける過剰な炎症性サイトカイン産生に関与していることが明らかとなった。また、マウスモデル研究により好中球におけるPADI4-JLP-p38 MAPK pathwayが腎への遊走に関与し、腎炎悪化の新たな機序を同定した。これらの成果はSLEの新規治療標的として期待される。

自由記述の分野

膠原病学、免疫学、内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

全身性エリテマトーデス(SLE)は難病であり、治療薬もステロイドが中心でその副作用による臓器障害が大きな問題となっている。従って副作用の少ない疾患特異的な創薬標的の探索と創薬が必須である。一方で、SLE患者からの検体を用いた病態研究は技術的・倫理的な限界があり、従来の方法では推進が困難であった。本研究はSLE患者から疾患特異的iPS細胞を作成することで、SLEの病態モデルを作成し、研究を推進した。研究成果として家族歴のあるSLE-iPS細胞株での遺伝子変異が炎症性サイトカインの過剰産生に関与していることを明らかとなり、新規創薬標的として期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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