研究実績の概要 |
今年度は、関節リウマチ患者末梢血のCD4陽性T細胞亜分画のトランスクリプトーム解析(Sumitomo S, et al. Journal of Autoimmunity 2018;89:21-9)を基に、関節リウマチに特徴的な変化を呈する分画・遺伝子群・シグナル経路の抽出を試みたが、T細胞以外の細胞分画にも検索対象を広げた。我々の作成した、健常人の105名の末梢血5分画(CD4陽性T細胞、CD8陽性T細胞、B細胞、NK細胞、Monocyte)とSNPの遺伝子カタログ(Ishigaki K, et al. Nature Genetics 2017;49(5):110-5)を、関節リウマチのGWASデータと統合することで、関節リウマチのリスクSNPであるrs12529514がB細胞上のCD83の発現にeQTL効果を持っており、CD27-IgD- double‐negative B cellsの比率と有意な相関があることを示した(Tsuchida Y, Sumitomo S, et al. Arthritis Rheumatol. 2018;70:1695-96)。また、第38回日本炎症・再生医学会では優秀演題賞を受賞し、学会誌に総説を掲載した(Sumitomo S, et al. Inflamm Regen. 2018;38:21)。
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