研究実績の概要 |
今年度は、関節リウマチ患者末梢血(末梢血CD4 陽性T 細胞・B 細胞・NK 細胞・単球・樹状細胞の亜分画)の網羅的なトランスクリプトーム解析から抽出された、酸化的リン酸化シグナル経路異常について検討し、mTOR シグナル、KDM5B、酸化的リン酸化についての経路解析を行った。また、昨年度明らかにした(Tsuchida Y, Sumitomo S, et al. Arthritis Rheumatol. 2018;70:1695-96)関節リウマチのリスクSNPとB細胞上のCD83の発現、CD27-IgD- double-negative B cellsとの関係性について、細胞表面のCD83がBCRシグナルのnegative regulatorとして働き、B細胞機能を抑制するという仮説を立てて検討し、解析をすすめた。B細胞に対するsiRNA実験は抑制効率が低いため、刺激時間や培養条件を変えるなどの条件検討実験も行った。
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