研究実績の概要 |
自己発症性疾患のバイオマーカー探索のため、成人発症スチル病(AOSD)患者血清を用い解析を行った。免疫チェックポイント分子は免疫細胞の活性化を制御する分子で、獲得免疫系だけでなく自然免疫系の活性にも影響する。今回、免疫系を負に制御するガレクチン-9(Gal-9)、可溶型TIM-3(sTIM-3)に着目した。AOSD患者では、これら免疫チェックポイント分子であるGal-9, sTIM-3が特異的に上昇しており、AOSDの活動性スコアーであるPouchot’s scoreとも強い正の相関を示した。さらにAOSD患者で上昇しているGal-9, sTIM-3は免疫抑制療法で低下することも明らかにした。免疫チェックポイント分子であるGal-9, sTIM-3が自己発症性疾患であるAOSDのバイオマーカーであることを明らかにした。
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