研究課題
基盤研究(C)
強皮症(SSc)は現状で残された難病の一つで、非可逆的な線維化・血管病変を特徴とする。これまで、すべての病変を一元的に誘導するメカニズムとしてユニークなフェノタイプをもつ末梢血単球が同定されている。そこで、本研究では次世代シークエンサーを用いた網羅的RNAシークエンス法を用いて、SSc単球で発現亢進している遺伝子群として多数のI型インターフェロン誘導遺伝子を同定した。線維化を促進するユニークなフェノタイプを有するSSc単球はI型インターフェロンにより誘導される可能性が示された。
リウマチ膠原病
I型インターフェロンが強皮症(SSc)の病態の上流に位置することが明らかにされたことは、I型インターフェロンが早期診断に役立つ臨床検査として活用できるだけで無く、現状で根治的治療法のない難治性病態に対してI型インターフェロンを標的とした新たな治療の開発にもつながる。