実験的関節炎において、FPR2のリガンドであるResolvin D1(RvD1)を投与後もコントロール群と比較して明らかな改善効果が認められなかった。また、転写因子の一つであるSREBP1がTLR4刺激に応答してRvD1の基質であるドコサヘキサエン酸発現を誘導することから、ヒト変形性関節症(OA)もしくは関節リウマチ(RA)の手術時に獲得し得た脂肪組織を用いて、組織内マクロファージにおけるSREBP1の発現量を検討した。その結果、SREBP1は膝蓋下脂肪組織において発現量が低下していることが、サンプル数が増えることによって統計学的に有意差をもって明らかとなった。
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