学術的には、2種のヒト免疫疾患にて腸内細菌叢メタゲノミクスと末梢血T細胞機能を病理的に連結させ、その病態関与の考察を世界で初めて実施したところに意義がある。今後双方において経過観察をする予定であり、診断・治療指針の確立にとって貴重なものにあると推察している。腸内細菌叢メタゲノミクスに関した3論文は、すでに計64論文に引用された(Google scholar調べ)。 社会的には、研究内容を健康管理へと発展させ、市民公開講座や医療講演等で啓蒙を図った。また米国や欧州の再発性多発軟骨炎患者より食事等について医療相談を受ける機会を得て、アドバイスや専門医への紹介等を実施した。
|