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2019 年度 研究成果報告書

酸化鉄ナノ粒子を用いた粘膜免疫を標的とする新規肺炎球菌ワクチンの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10013
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 感染症内科学
研究機関東北大学

研究代表者

石井 恵子  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (00291253)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード新規肺炎球菌ワクチン / ユニバーサルワクチン / 酸化鉄ナノ粒子 / アジュバント / 感染防御効果
研究成果の概要

本研究では、肺炎球菌のすべての血清型の菌に存在するpneumococcal surface protein A(PspA)を酸化鉄ナノ粒子(iron oxide nanoparticle: IONP)に独自の方法で結合させることにより、PspA-IONP を作成した。PspA-IONPのマウス気管内への投与により、粘膜および全身でPspA単独よりも高いIgG産生が認められ、粘膜ではPspA単独では起こらないIgAの産生を認めた。免疫後のマウスに肺炎球菌を感染させると、肺や脳での菌の増殖が抑制され、生存率が著しく改善したことから、PspA-IONPが粘膜ワクチンとして有用であることが示唆された。

自由記述の分野

感染免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現行の肺炎球菌ワクチンは一部の血清型の菌に有効であるが、ワクチンに含まれない血清型の菌が増加する「血清型置換」の解決が課題となっている。本研究では、すべての血清型の菌に存在するpneumococcal surface protein A(PspA)を酸化鉄ナノ粒子(iron oxide nanoparticle: IONP)に独自の方法で結合させたPspA-IONP を作成し、マウスでその効果を実証した。IONPは吸入用ドライパウダー製剤化を目指したアジュバントであり、他のワクチンにも応用可能である。

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公開日: 2021-02-19  

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