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2019 年度 研究成果報告書

細胞傷害性T細胞によるHIV-1増殖抑制機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10021
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 感染症内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

村越 勇人  熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 特任准教授 (60646123)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード細胞傷害性T細胞 / HLA / HIV-1
研究成果の概要

本研究では、10種類のHIV-1増殖抑制に関与するT細胞について、in vitroにおけるHIV-1増殖抑制能を解析し、さらに日本人感染者に見られる変異エピトープの認識能を解析した。その結果、10種類全てのT細胞クローンがin vitroで強いHIV-1増殖抑制能を有し、また日本人感染者に見られる80%以上のHIV-1を認識できることが示された。以上の結果から、これら10種類のT細胞は、強いHIV-1増殖抑制能を有し、日本人感染者に見られるHIV-1を幅広く認識できることが明らかとなった。したがって、これらのT細胞は、HIV-1感染防止ならびにHIV-1根治に有用であることが示唆された。

自由記述の分野

感染免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

白人や黒人の感染者におけるHLA-B*27/-B*57拘束性T細胞によるHIV-1増殖抑制機構はすでに明らかとなっているが、これらのHLAは日本人を含むアジアではほとんど見られないため、日本人感染者でのT細胞によるHIV-1増殖抑制機構はまだ明らかとなっていない。したがって、日本人HIV-1感染者において、HIV-1増殖抑制に関与しているT細胞の機能解析を行うことは、日本人感染者でのT細胞によるHIV-1増殖抑制機構が明らかとなり、日本人だけでなくアジア人を対象としたHIV-1予防・治療ワクチンの開発に大いに役立つものと考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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