研究課題/領域番号 |
17K10024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
前田 智代 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (70782168)
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研究分担者 |
前田 伸治 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80381854)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 免疫抑制治療 / T細胞 / 潜在性肺結核診断 |
研究成果の概要 |
免疫抑制治療下の結核既往群20名、非結核暴露群15名の結核特異抗原を添加し16~20時間培養させた末梢血T細胞のマスサイトメトリーデータの解析を行った。CD3+T細胞中のIFN-γ high細胞陽性率が結核既往群で増加していた。 IFN-γ陽性細胞分画のみを高次元解析を行った。GM-CSF低値でIL-2を高発現するCD4+のCluster E、およびCD161,CD25を表面抗原として発現するCD4+のCluster Hは、有意に結核既往群IGRA陽性群で上昇していた。これらの細胞群が免疫抑制治療患者における結核暴露の特異的診断に有用である可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
膠原病
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節リウマチなどへの免疫抑制治療により医原性の結核蔓延が問題となるが、免疫抑制治療患者における結核特異的血液診断は、検査感度が著しく低下する。本研究により、免疫抑制治療中の結核既往リウマチ性疾患患者における、末梢血結核抗原特異的IFNγ産生T細胞の詳細なphenotypeが明らかとなった。免疫抑制下の結核免疫応答に重要なT細胞群の候補として、IFN-γhigh+CD4+CXCR3+IL-2high+TNF-α+T細胞、および、IFN-γhigh+CD4+CD25+CD161+CXCR3+T細胞が示された。これらの細胞群による新たな結核特異的診断法の開発が期待される。
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