研究課題
各遺伝子型(Hexb-/-,野生型)のマウスの数を増やし、薬剤投与の実験を行う予定であったが、コロナウイルス蔓延のために研究の続行は困難と判断し、研究を終了としたが、研究の概要について以下に記す。我々は遺伝性疾患であるライソゾーム病のSandhoff病マウスの病態生理、特にToll様受容体(TLR)を介した炎症機序を解明し、アンタゴニストを投与することによる治療法への応用を目的に研究を開始した。酵素欠損ゆえに分解できない蓄積物(GM2,GA2)が細胞内に蓄積し、組織ではアポトーシスが起きているが、その結果、細胞外に放出されるGM2,GA2などがTLRを介して炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β)を放出していることが示唆された。これらの仮説はGA2よりもGMをアストロサイトに投与することにより著明であったが、TNF-α、IL-1βのmRNAが増加し、MAPKカスケードを介することにより、TLR-2,4のmRNAが増加することが観察されることより可能性が強く示唆された。以上の実験はin vitroでのデータであるが、仮説を証明するためにTLR-4のアンタゴニストであるTAK-242投与を試みたが、コロナウイルス蔓延のために研究の続行は困難と判断し、研究を終了とした。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 4件)
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