傍シルビウス裂症候群は大脳のシルビウス裂周辺に多少脳回などの脳形成異常や機能異常を呈する難治性疾患である。本研究は日本人の本疾患コホートに対して次世代シーケンサーを駆使した包括的なゲノム解析を行い、本疾患の責任遺伝子の同定と病態解明を目的とした。2018年に新規疾患責任遺伝子であるSCN3Aを同定しAnnals of Neurology誌に発表した。2019-2020年にかけて、第2の新規疾患責任遺伝子Aを同定し学術雑誌に研究成果論文を投稿中である。そのほか、複数の新規疾患責任遺伝子を同定し細胞やモデル動物を用いた機能検証実験を他施設と共同で進めている。
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