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2019 年度 研究成果報告書

傍シルビウス裂症候群の包括的なゲノム解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10080
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

宮武 聡子  横浜市立大学, 附属病院, 講師 (50637890)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード全エクソーム解析 / 傍シルビウス裂症候群 / 多少脳回
研究成果の概要

傍シルビウス裂症候群は大脳のシルビウス裂周辺に多少脳回などの脳形成異常や機能異常を呈する難治性疾患である。本研究は日本人の本疾患コホートに対して次世代シーケンサーを駆使した包括的なゲノム解析を行い、本疾患の責任遺伝子の同定と病態解明を目的とした。2018年に新規疾患責任遺伝子であるSCN3Aを同定しAnnals of Neurology誌に発表した。2019-2020年にかけて、第2の新規疾患責任遺伝子Aを同定し学術雑誌に研究成果論文を投稿中である。そのほか、複数の新規疾患責任遺伝子を同定し細胞やモデル動物を用いた機能検証実験を他施設と共同で進めている。

自由記述の分野

臨床遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本疾患は、その原因として胎児期の環境要因と並んで遺伝学的要因が想定されているが、遺伝学的要因についてはその多くは原因不明である。今回の研究で、新たな疾患責任遺伝子SCN3Aを同定したことは、その病態を理解し治療法について検討する第一歩であり社会的意義は大きい。本遺伝子は細胞膜に局在する電位依存性ナトリウムチャネルの構成分子をコードする。これまでてんかんの責任遺伝子として知られていたが、脳構造異常をきたすことは知られていなかった。今回の発見により、イオンチャネル遺伝子と脳形成異常との関連が示唆されたことは学術的意義がある。

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公開日: 2021-02-19  

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