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2019 年度 研究成果報告書

血液からの神経系直接誘導:エピジェネティック変異患者由来血液を用いた神経病態解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10083
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

石川 充  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (10613995)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードダイレクトリプログラミング / iN / エピゲノム / 神経疾患 / 末梢血細胞 / 直接誘導 / iPS細胞
研究成果の概要

本研究から、末梢血単核球からセンダイウイルスを用いて効率よく神経細胞への分化転換をさせる技術を構築した。これまでの報告に比べて、迅速かつ生存効率の高い方法である。本法では既存法と同様にグルタミン酸作動性神経細胞が主要素として産生されてくるものの、GABA作動性や、ドパミン作動性神経細胞も産生されてくることが分かった。このことから、迅速な技術の上に、今後、分化指向性を調整することで選択的な神経サブタイプを作りだすことが可能になると考えられる。また、本培養技術で産生された細胞のキャラクターを知るためのハイコンテンツセルイメージャーや1細胞RNAシーケンスを組み合わせる技術も構築できた。

自由記述の分野

神経生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通して末梢血細胞からiPS細胞を介することのない、極めて迅速な神経分化転換技術(ダイレクトリプログラミング)のプラットフォームができ、その詳細な性質も把握できるようになった。さらに、iPS細胞からの分化誘導時と導入している因子がほぼ同じであるにもかかわらず血球細胞からの分化転換ではより多岐のサブタイプの神経細胞が産生されている。これは細胞個々がもつエピジェネティック情報を完全にリプログラミングしていないことも大きな理由の一つであると予想される。そのため、これまで困難であったエピジェネティックに関与する疾患の病態評価や治療法開発に向けて、新しく機能的実験系を提唱できたと考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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