ミトコンドリア電子伝達系であるグルタチオン系の異常が先天性副腎低形成症/ACTH不応症の原因となり得ると考え、責任遺伝子が同定されていない先天性副腎低形成症/ACTH不応症の家系で、GSR遺伝子およびGPX4遺伝子を新規原因遺伝子候補として解析したが病的バリアントは認められなかった。そこで、NNT異常によるACTH不応症患者およびその母親のリンパ芽球様細胞株のRNA-Seqを行った。そのデータ用いたパスウェイ解析により、NNT遺伝子の上流に位置する遺伝子としてCLPP遺伝子を同定した。CLPP遺伝子を新規原因遺伝子候補として上記の患者で解析を行ったが、病的バリアントは認められなかった。
|