研究課題/領域番号 |
17K10092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所) |
研究代表者 |
川井 正信 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 環境影響部門, 主任研究員 (50598117)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | リン / インスリン / PTEN / mTORC1 / FGF23 |
研究成果の概要 |
Fibroblast growth factor 23 (FGF23)はリン代謝の中心的役割を果たしているが、骨細胞における制御機構は不明な点が多い。 また、近年インスリンシグナルとFGF23制御機構の関連性が報告されてきている。そこで、本研究では、インスリンシグナルの下流で作用するPTENに着目し検討を行った。PTENを骨細胞特異的に欠損するマウスでは、骨細胞および血清中のFgf23の発現および濃度が低下し、その結果に一致して、高リン血症を認めた。In vitroの実験系を用いた検討から、mTORC1の阻害薬であるラパマイシンはインスリンによるFgf23の発現抑制を部分的にレスキューした。
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自由記述の分野 |
小児内分泌、骨代謝
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、リン代謝制御機構が明らかとなってきており、インスリンシグナルによるFGF23制御機構が注目されている。臨床的には、インスリン抵抗性をきたすような肥満患者では、FGF23濃度が増加しており、肥満の病態形成におけるFGF23の役割が明らかになってきているが、その分子機序は不明であった。本研究成果は、インスリンによるFGF23制御機構の分子機序を明らかにしたものであり、骨細胞におけるインスリンシグナルが肥満症の病態形成に与える影響を理解する上で、重要な意味があると考えられる。
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