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2019 年度 研究成果報告書

慢性肉芽腫症における肉芽腫形成の機序の解明と新規治療薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10104
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関信州大学

研究代表者

重村 倫成  信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (70623916)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード慢性肉芽腫症 / 活性酸素 / 肉芽腫 / 腸炎
研究成果の概要

食細胞からの活性酸素(ROS)の低下にて易感染性のみならず、肉芽腫や腸炎を合併する慢性肉芽腫症(CGD)ではROS産生のない食細胞が異常な免疫をきたすことが予想された。そこでROS産生に起因する食細胞での炎症関連の発現の違いを検討したが、今回検討では明らかな違いはみいだせなかった。また食細胞の一種である好中球の成熟障害を来す疾患での検討では、成熟障害を来すクローンは正常の好中球分化に影響を与えなかった。一方、特殊腸炎疾患の検討では肉芽腫を伴う腸炎に獲得免疫異常の関与が確認された。以上からCGDにおいても獲得免疫に異常が病態に関与する可能性が推察され、重要な知見が得られた。

自由記述の分野

免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性肉芽腫症(CGD)は食細胞の機能異常のため易感染性を示すことから、CGDでみられる肉芽腫や肉芽腫を伴う腸炎の病態にも食細胞が強く関わっているとされてきた。今回の研究からCGDの肉芽腫形成に、食細胞以外の獲得免疫の異常が関与することが示唆された。そのことは肉芽腫を基本病態とするクローン病、サルコイドーシス、肉芽腫性血管炎、また単一遺伝子疾患である若年性サルコイドーシスなどに対しても重要な知見であり、それらの肉芽腫疾患に対しても大きな福音と成り得る。

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公開日: 2021-02-19  

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