研究課題/領域番号 |
17K10114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
田内 久道 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (30314959)
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研究分担者 |
石井 榮一 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20176126)
越智 史博 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (30637905)
江口 真理子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (40420781)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 腸内細菌叢 / NICU / ビフィズス菌 |
研究成果の概要 |
出生後に新生児集中治療室(NICU)で保育された早産児(在胎37週未満)と健康な正期産児(在胎37~42週)における腸内細菌叢の形成過程について調査し以下の3点を確認した。 ①NICUで保育された早産児は、正期産児と比較してビフィズス菌の定着が遅れること②NICUで保育された早産児は、一部病原性を有するものが属するブドウ球菌群が多いこと③ビフィズス菌優勢の腸内細菌叢構成が形成されると、腸内の有機酸濃度が上昇しpHが低下すること
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自由記述の分野 |
小児科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本試験の結果、NICUで保育される早産児では、腸内細菌叢の形成が健康な正期産児とは異なり、特にビフィズス菌優勢の腸内細菌叢の形成が遅れていることを確認した。これは、NICUで保育されている早産児は、衛生的に保たれた閉鎖環境にいるため、様々な菌と接触する機会が少ないことが、その要因の一つであると考えられる。 今回得られた知見は、NICUで保育された早産児における腸内細菌叢の形成の遅れを確認したものであり、出生後間もない時期からビフィズス菌を与えることにより正常な腸内細菌叢へ導くなど、新たな対応策を構築するための糸口となる可能性がある。
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