研究課題
PUVA処理(Psoralen+UVA照射 2J)した樹状細胞(PUVA-DCs)がin vitroにおいて、制御性樹状細胞の性質を獲得したことを報告してきた。 PUVA-DCsはIn vitro では MHC 非依存性に混合リンパ球反応を抑える事が可能であり、T リンパ球 に対し抑制性の作用を示すことができた。PUVA-DCをマウスGVHDモデルに移植時に輸注し、免疫寛容を誘導するか検討を行ったが、GVHD抑制作用が得られなかった.その原因としてPUVA-DCが生体内で生着していない可能性が示唆された.そのため、PUVA-DCsが生体内で効率的に生着させる必要が生じ、PUVA-DCs作製条件の検討を行った.前年度は至適UVA照射の設定(0、0.2、0.5、1、2 J)の検索を行ったが、0から1Jの照射では、免疫寛容がこれまでのPUVA-DCと比較して低下している事が判明した.今年度はUVA照射による細胞障害作用を阻害するため、カスパーゼ阻害剤(Z-VAD-FMK、Z-IETD-FMK、Z-DEVD-FMK)をUVA照射前に付加して、その後PUVA処理を施行した.それぞれの濃度は、10μMもしくは50μMかつ30分間にて施行した.いずれのカスパーゼ阻害剤および濃度による処理を行っても、PUVA処理した細胞の24時間後の生存率は、コントロール群に比して明らかな増加は得られず、免疫寛容誘導能も低下していた.PUVA-DCsを細胞治療に用いるためには、さらなる培養条件の検討が必要となった.
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件)
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