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2019 年度 研究成果報告書

BMPR2遺伝子改変ラットを用いた肺高血圧血管病変形成機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10140
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関三重大学

研究代表者

澤田 博文  三重大学, 医学系研究科, 講師 (30362354)

研究分担者 丸山 一男  三重大学, 医学系研究科, 教授 (20181828)
三谷 義英  三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (60273380)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード肺高血圧 / 動物モデル / 遺伝子変異
研究成果の概要

骨形成因子2型受容体(BMPR2)変異は、肺動脈性肺高血圧の主要な遺伝的危険因子である。BMPR2変異保有患者は、予後が不良であるが、機序は不明である。マウスの肺高血圧(PH)モデルでは、高度のPH作成は困難であったが、近年ゲノム編集により、容易にラットの遺伝子操作が可能となり、進行性ラットPHモデルを用い検討が可能となった。BMPR2遺伝子変異ラットでは、BMPR2遺伝子に1塩基挿入によるミスセンス変異が確認された。変異ラットのPHは早期には野生型と同等であったが、変異ラットの生存率は低かった。ゲノム編集により、BMPR2変異の意義をPHの発症初期から進行期まで縦断的に検討が可能であった。

自由記述の分野

小児循環器学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺動脈性高血圧は予後不良疾患であり、小児においても主な死亡の原因である。原因としてBMPR2遺伝子の変異があげられ、同遺伝子変異保有患者は、重症となるとされる。しかし、肺動脈性高血圧における、BMPR2の意義は完全には理解されておらず、BMPR2変異保有患者が、より重症のPAHに進展する機序は不明である。BMPR2変異マウスを用いた研究では、ヒトと同様の病変や進行性の病態を評価することは困難であったが、最近、ゲノム編集技術の開発により、BMPR2変異ラットを用いた研究が可能となり、本研究では、最新のゲノム編集技術であるCRISPR/Cas9による変異導入ラットを用いた世界初の知見を得た。

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公開日: 2021-02-19  

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