研究実績の概要 |
急性巣状細菌性腎炎 (Acute focal bacterial nephritis, AFBN) は, 急性細菌感染症による腎実質内腫瘤を特徴とする上部尿路感染症の一形態であり,急性腎盂腎炎(Acute pyelonephritis, APN)に比して重症病型と考えられる. AFBNはAPNに比して血清IL-6,IL-10だけではなく,IFN-γ濃度が有意に上昇することを明らかにしていた. AFBNの病態, 特に炎症の過程にIFN-γが大きく関与しており,“IFN-γ過剰産生”の病態を分析することでAFBNの病態解明に迫ることができると考えている. 現在,IFN-γの産生源を検討すべく,AFBNおよびAPN患者の末梢血単核球細胞内サイトカインの解析を行っているが, 現在のところ明らかな産生細胞の同定には至っていない. 引き続き, 新規症例を加え解析を継続する必要がある.
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