研究課題/領域番号 |
17K10170
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
北西 龍太 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20436116)
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研究分担者 |
齋藤 昌利 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00451584)
埴田 卓志 東北大学, 大学病院, 講師 (30400360)
松田 直 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (50361100)
渡邊 真平 東北大学, 大学病院, 助教 (70509413)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 副腎 / 胎児 / ヒツジ / 子宮内炎症 |
研究成果の概要 |
妊娠中期において子宮内炎症が胎仔のコルチゾル分泌能に与える影響を解析した.対照群9例と炎症群11例のヒツジ胎仔にCRH負荷試験を実施した.CRH負荷に対するACTHの経時的変化は,対照群と炎症群に有意差はなかった (p=0.209).一方コルチゾルの血中濃度は有意に上昇した (p=0.016).現在その機序の解明のため,副腎内のステロイド合成酵素の遺伝子発現量の変化を解析中である. だが本研究結果にはコルチゾル産生への胎盤による制御が含まれる.よって胎盤内の11b-hydroxysteroid dehydrogenaseの遺伝子発現量の変化や血漿中コルチゾン値の推移を今後解析する予定である.
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自由記述の分野 |
胎児生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日の新生児医療において,極低出生体重児に発症する相対的副腎不全は脳虚血の遷延による深刻な脳白質損傷を誘導し,脳性麻痺や発達障害の原因となっている.その予防法の開発は周産期新生児医療の大きな課題である.本研究では胎児副腎機能の発達と出生への適応過程を明らかにするため,ヒツジ胎仔を用いた子宮内炎症モデルを応用して,出生前の炎症性ストレスがコルチゾル分泌能に与える影響を検証した.今後の研究により,出生前の子宮内環境に応じた出生後のグルココルチコイド補充療法を提案し,極低出生体重児の合併症を減少させ,その長期予後を改善できる可能性がある.
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