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2019 年度 研究成果報告書

児の将来の健康に影響する出生前要因解明へのメタボローム・エピゲノム解析の新機軸

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10174
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

佐藤 憲子  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (70280956)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードDOHaD / 胎児期環境 / 集団内異質性 / 胎児発育トラジェクトリー / 胎児を起点としたライフコースケア / 使用済みマススクリーニング濾紙血 / 新生児DNAメチル化 / 妊婦血中small RNA
研究成果の概要

出生体重は将来の糖尿病、心血管疾患発症に関連する。不良な胎児期環境は児の成長を脅かすことによって疾患の素因を形成させると同時に出生体重を適正範囲から逸脱させてしまうからと考えられている。日本の出生体重は先進諸国の中で特に低いが、その原因が真に胎児期環境によるものかどうかは明確ではない。本研究は、出生前コホートのゲノム・エピゲノムを含む包括的データ、および周産期電子カルテデータを用いて、現在の日本人集団における胎児発育の特徴および妊娠中母体体重増加と出生体重との関係の詳細を明らかにし、さらにゲノム・エピゲノムとの関係解析から、集団に潜む異質性を考慮した新たな研究が必要であることを示した。

自由記述の分野

ゲノム・エピゲノム疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

超高齢社会の本邦において、加齢性慢性疾患(糖尿病、心血管疾患など)の有病率の増加は社会の脅威となっている。加齢性慢性疾患の要因はSNPを含めた個人の体質と生活習慣であるが、成人期の生活習慣改善のみによる予防効果はすでに限界に達しており、人生の早期から高リスク群への介入を行う先制的予防の開発が求められている。そこで周産期管理、特に妊婦の栄養指導や体重管理による胎児期環境の改善が注目されているが、画一的方法の域を出ていない。本研究は、世界で初めて胎児成長速度には集団内異質性があることを明らかにするなど、周産期管理の限界にチャレンジし、より安全で高率的な個別化予防に向けた新しいエビデンスを提供した。

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公開日: 2021-02-19  

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