研究課題/領域番号 |
17K10186
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
郷 勇人 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30443857)
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研究分担者 |
桃井 伸緒 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10285033)
橋本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50322342)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | miR-21 / 慢性肺疾患 |
研究実績の概要 |
初年度はヒト検体の解析とマウスを用いた実験を行った。 早産児の血清中からエクソソームを単離し、miR-21発現解析を行った。慢性肺疾患患児では日齢28のmiR-21の発現が上昇していることがわかった。また、血清中のエクソソームを含んだ粒子数は慢性肺疾患患児と非罹患児で差はなかった。 miR-21 KOマウスの作製においては、miR-21ヘテロマウスの搬入までは行えたが、マウスがヘリコバクターピロリに感染したため、クリーニング作業に時間を要した。平成29年10月から平成30年4月まで繁殖できない期間があったため、miR-21 KOマウスの繁殖は平成30年度に行うこととした。 また、miR-21 inhibitorをday1,day4にC57BL/6マウスに皮下注射したところ、日齢7のマウス肺ではコントロール(PBS投与群)に比べ、miR-21の発現が減少していることを確認した。現在、miR-21 inhibitor投与マウスを7日間の酸素暴露し、慢性肺疾患モデルマウスを作製し、PBS投与群と比べ、呼吸生理学的、病理学的に改善するかどうかを検討予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
miR-21 KOマウスには時間を要したが、現在はクリーニング作業も終了し、miR-21 KOマウスの繁殖段階に入っている。さらに、他の実験計画は予定通り進行している。
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今後の研究の推進方策 |
miR-21 KOマウスで慢性肺疾患モデルマウスを作製し、WTと比べ、呼吸生理学的、病理組織学的に改善が得られるかどうか確認する。
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