低出生体重児のストレス行動関連遺伝子のエピジェネティクス変化と胎内ストレスの関連を明らかにするため、早産低出生体重児の臍帯血で、ヒトGR遺伝子(NR3C1)、セロトニントランスポーター遺伝子(SLC6A4)のメチル化率を測定した。NR3C1の全CpGの平均メチル化率と出生体重に有意な負の相関(r=-0.477)を認めた。SLC6A4の全CpGの平均メチル化率は在胎期間と有意な負の相関(r=-0.41)を認めた。NR3C1とSLC6A4のメチル化率の間に有意な関係は認めなかった。低出生体重、早産であるほどストレス反応制御関連遺伝子のメチル化率は増加しており、出生後の行動発達への影響が示唆された。
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